山形県旅館ホテル生活衛生同業組合(佐藤信幸理事長、327会員)はこのほど、上山市の旅館、日本の宿古窯で「創立60周年記念式典」を開いた。吉村美栄子知事、舟山康江参院議員、志田英紀県議会議長、多田計介全旅連会長ら多くの来賓をはじめ約250人が出席。
オープニングセレモニーでは、日本刀を使った居合道の演武を披露、60周年を盛大に祝った。
佐藤理事長は冒頭の式辞で、組合の歴史を振り返り感謝を述べるとともに、「東日本大震災時に全国の旅館で延べ540万人泊、山形でも12万人泊の被災者を受け入れたことがとても印象深い。災害時にわれわれにできることは何かを考え、対応の強化に努めていく」と強調、そのうえで、「民泊法の施行にあたり治安の維持、地域の環境改善を図るため、県に民泊の検討委員会の設置を要望していく」と言及した。
来賓祝辞を述べた吉村知事は「観光振興が図れるのも貴組合の尽力のおかげであり感謝したい。一方、災害時には先頭に立って被災者の受け入れに奔走されたことは、大きな社会貢献で素晴らしいことだ」とあいさつした。
2部では、「自然災害発生時における社会貢献事業」と題し、佐藤理事長をコーディネーターに、南三陸ホテル観洋の女将、阿部憲子さん、上山温泉有馬館社長の須藤信晴氏、福岡県旅館ホテル組合理事長の井上善博氏、熊本県旅館ホテル組合専務理事の永田祐介氏、銀山温泉銀山荘会長の小関吉左衛門氏が災害の実体験を下に意見を発表、白熱したシンポジウムが展開された。
吉村知事のほか、志田県議会議長、鈴木憲和衆院議員、舟山参院議員、矢吹栄修県議会議員、横戸長兵衛上山市長、多田全旅連会長らが祝辞を述べた。